公園内を歩く上品な装いの老婦人。脚が悪いのか杖を突きながらの歩行。場面が変わると彼女はベンチに腰掛け、刺しゅうを始めていました。
そのシーンの直後、サイレンを鳴らし3台に連なって走るパトカー、自転車に乗る黒尽くめの若い男、 とある邸宅から急いだ様子で登場し、クルマに乗って何処かへ向かう捜一トリオと特命係の姿が。
やがて、黒尽くめの若い男は老婦人の付近で自転車を降り、彼女に声をかけるのでした。 老眼鏡をはずし「はじめまして」と応じる彼女の強い眼差しは何を物語っているのか…?
【事件の関係者】
二宮緑:上品で知的な老婦人。
ガーデニング
の達人で、自宅の庭は本格的なイングリッシュ・ガーデン。
ニックネームは「ミス・グリーン」。
野村弘:コンピュータソフト会社勤務の27歳。動画撮影&投稿マニアで、ハンドルネームは「Charlie」。 自室で何者かに殺害された。
武井敦夫:大学生で歯科医の息子。野村と同い年の27歳。冒頭で緑と会話を交わしていた自転車男。
池上正宜:麻薬密売と恐喝の前科がある。
佐々木たつ子:雑誌「ガーデニングライフ」に投稿し、文章が掲載された中年の主婦。
二宮あおい:緑の妹。半年前に他界。
【主な人物の動き】
◆緑の淹れた紅茶を一口飲んで「シッキムですね」と即言い当てる紅茶マニアな右京。
◆右京の依頼で緑を監視するも、あっさりとバレてしまうお間抜けな尊。彼女の人柄に好感を抱きつつ、それでいて情に流されることもなく…。
◆今回もなんだかんだで特命係と協力する捜一トリオ。
◆証拠品のハプニング動画をチェックしながら爆笑したり、ショルダーバックのヒモの長さを検証する右京に付き合ったり、 その他にも今回は出番が多かった米沢。
◆相変わらず和み役の角田課長。サーモンピンクのベスト(フランス語ではベストのことを「ジレ」と言う)がお似合いで。
◆ちらっとだけ登場した刑事部長と中園参事官。
【見どころ】
◆ミス・グリーンの素敵な庭。憧れますわ~。
◆ミス・グリーンの機知に富む実行力の数々に惚れ惚れ。年寄り舐めんなよ!のメッセージが小気味良く伝わってきました。
◆ミス・グリーンとの会話風景やクライマックスにかけて、尊の見せ場がたっぷり。
◆右京の激昂で胸がスーっとしました。よくぞ言ってくれたと。
◆公園に到着した時の芹沢の見事な転びっぷり。season8になってから芹沢のアクションが随所で光ってます。
◆野村と武井の傍若無人で救いようのないバカっぷり。 ちなみに武井役の川口真五さんはseason1・第5話「目撃者」においても「ろくでなし」野郎でした(;´Д`)
◆SAT隊員大出動!これぞ刑事ドラマの醍醐味ですなぁ。
◆season7・第18話「悪意の行方」のSNSサイトネタに続き、今回は動画投稿サイトネタが登場。 「相棒」におけるネット社会の扱いは闇雲に批判的なスタンスじゃなく、度が過ぎた行為を咎める真っ当な人たちも存在することを描くのでバランスがいい。
【ツッコミどころ】
◆おい野村、人が話かけてるのにケータイいじってんじゃねーよ!しかもタメ口で生意気なんだよ。
◆鑑識さん、ハプニング動画にウケ過ぎですがな。やらせ動画を見つけた後は神妙な面持ちだったけど。
◆刑事部長の「むろん交渉人も出す」という台詞で、米倉涼子主演のドラマ「交渉人」をさり気なくアピール? 映画化決定してるしね~。
【おまけ情報】
◆「シッキム」はインドのシッキム州、ヒマラヤ山麓のテミ茶園で生産される紅茶です。
◆ミス・グリーンが取り寄せていた「オレンジのバレリーナ」は中央アジアや北アフリカなどが原産のチューリップ。 バレリーナのように華やかで、鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。
◆脚本は前回と同じく太田愛さん、選曲スタッフも同様に三田兼玄さんでした。
2009.11.17